「マチプレート」で手軽に矯正

靴が引き起こす問題として、爪の異常もあります。

 

その中でも特に悩んでいる方が多い陥入爪、そしえ巻き爪を治療できないものかと考え続けました。そして、ようやくマチプレート(一般名二形状ート)を用いた治療法にたどりついたのです。

 

形状記憶合金とは、ある形をあらかじめ記憶させておくと、変形しても加熱するともとの記憶された状態の形に戻る金属のことをいいます。陥入爪、巻き爪の矯正に用いられるマチプレートは、歯根領域では、まったく同じ材質のものが歯根インプラントとして使われていますから、材質的にも安ニッケルとチタンの合金です。

 

マチプレートは幅2.5ミリの薄い板です。これに外科用接着剤を塗り、爪の一方の縁からもう一方の縁へと貼りつけます。常温で自由に曲がりますから、貼りつけるのは簡単です。形状記憶合金を爪に貼ったら1日2〜3回、少し熱いと思う程度(40度以上)にドライヤーで温めます。曲がったマチプレートは、もとのまっすぐなプレートに戻ろうとします。

 

このときの力で曲がった爪が引っ張られ、少しずつ陥入爪が矯正されていきます。もちろん、貼った当初は温めても外見はほとんど変わりません。しかし、温めると患部が軽くうずく感じがします。すでに症状が進んで軟部組織に爪刺がくい込み、締めつけられるような痛みのある人は、ドライヤーでプレートを温めると痛みが急に楽になるのがわかります。

 

たったこれだけの簡単な治療にすぎませんが、従来の方法では見られないほどの高い治療効呆が現れます。2〜6週間で90%以上の人は痛みが取れるでしょう。治るまでの期間は、爪の質によって異なってきます。

 

マチワイヤと同じく健康保険の適用はありません。そのため、費用は患者さんの自己負担となります。プレートは、1つ7000円ですが、1回購入すれば3年間は使用できます。

 

痛みから解放されるメリットを考えると、決して高いものではないと思います。